今年追加モデルとしてラインナップに加わったHeritage。
デザインはご覧の通りポルシェ964 RSや3.8RSを彷彿とさせる5本スポークにアレンジを加えたものです。なぜならアウディRS3を仕上げるというお話をいただいたときに思いうかんだのが現代版RS2を作ろうといったコンセプトだったからなんですが、RS3は思い切り現代的なデザイン。昨今の流行りは当時ものと呼ばれる中古ホイール再生品を年代関わらず様々な車に履いてしまう文化ですが、せっかくのRS3に合わせるのにそんなホイールでは面白くないよねーということでシェイプやボウル、スポーク形状などの見直しを行い現代化させました。
で、今回ご紹介するHeritageの18インチはまさかの本家ポルシェ 964のプロジェクトにご依頼いただいたホイール。先だって作成したHeritageも間違いなく似合うのですが、より車両のもつバックボーン、性格、オーナー様やショップ様の情熱にお応えする形で、基本コンセプトはそのまま、よりクラシックに似合うようリファインをいたしました。
どこをリファインしたかというと具体的にはシェイプにはじまり、ボウル、スポークなど、ほぼすべて新デザインです。笑
シェイプはただただ古いだけ、分厚いだけ、真っ平らなだけにならないよう細心の注意を払って全体のバランスを取り、今回はポルシェクレスト装着のリクエストでしたのでセンター部の雰囲気も大きいクレストが似合うようにボウルの始点を調整しました。(通常はNeutraleのセンターキャップです)
スポークに関しても細すぎず太すぎずコピー過ぎず、見方によってはディッシュデザイン感すら出るようなバランスを取りました。
フィニッシュはより自然で作り物感が表に出すぎないようグロスシルバーで。しかもシルバーの上に再度クリアをかけ深みが出るように、より本物感が出るように。ここは頼まれてはないですがホイール屋ならではのこだわりですね。笑
現物を見てフィニッシュに違和感というか厚みや奥行きを感じた方がいらっしゃいましたら種明かしはこれです。笑
オーナー様、ショップ様を交えての綿密な打ち合わせの上に出来上がった作品はあたかも自然に普通に見えますが計算しつくされたものです。さらにそれを実現してくれるアメリカのエンジニアと工場と最高のチームに支えられて出来上がったものです。
今回はなんだか気合を入れて作った感が出てしまいましたが、ニュートレイルのホイールはどれも同じようなコンセプト、工程を経てデザインされています。
こだわりの1台にはこだわりの1セットをぜひお選びください。
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