大変ご無沙汰しております。
なんと去年の5月ぶりの更新です。
その間にたくさんホイールを作らせていただいてますが、2023年初ブログとして年始1発目にして最大のイベント、東京オートサロンのレポートです。
今回は2020年の参加以来、3年ぶりの出展でした。
そんな再起にふさわしくニュートレイルブースで展示させていただいたのは
福島県ストレートオートワークス様よりフェラーリ328GTS
群馬県ムーンテック様よりフェラーリ488GTB
どちらも新作SCDを異なるコンセプトで作成し比較対比ができる好サンプルです。
こんな感じでの展示でした
会場では極限までエアサスペンションで落とされたどちらのクルマも人気で常に人だかり。
328のエアサスはプラジス+エアリフト
488はPLOOM+エアリフトとなってます
せっかくですのでホイールの説明を。
まずは328へ装着したSCD EXT 18DSから。
おなじみの厚めのシェイプにわずかなコンケーブ+裏打ちデザインが特徴のEXTシリーズ。
こちらを使い16インチのセンターをデザイン。今回のモチーフはF40のデザインでしたが、巷にあふれるデザインと差別化を図るのにちょうどいいシェイプでしたのでここに落とし込み、スポークの彫り込みとコンケーブを利用してものすごく立体感あるようにアレンジ。
特にデザイン外周側及びサイドから掘り込み底部へ向けたカットは彫り物好きな方であればきっと楽しんでいただけるデザインにしました。
また相乗効果的にステップリップのスラント部とスポーク間の角度が合うようになっているため仕上げによってはトリプルステップにも見えるギミックが仕込んであります。
センタードロップは今回無し。その代わりにラグカバーを今回初めて採用し、クラシカルかつ重厚なインパクトを与えることができました。※5ホールバージョンも作成は可能です。
仕上げはアメリカ製鍛造ホイールのスタンダード、ブラッシュドクリアのセンター、クロムプレーテッドアウターになってます。
なんだか画像がすぐれませんがブラッシュドのラインもビシッと出てかっこいいホイールです。
次は488に装着したSCD CVX 21inch
CVXはコンベックスの意。平らもしくは弓矢のように中心から外に向かって落ちてくシェイプです。このシェイプははるか昔からホイールデザインのスタンダードとして存在するいわばクラシックの代名詞的なものですが、昨今のコンケーブの陰に隠れ特にヨーロッパ車用ホイール界隈ではあまり表に出てこないシェイプを今回使用しました。
このシェイプの利点はホイールを大きく見せる効果とリム幅が取りやすいんです。ただしあまり派手に外側を落としてしまうとあまりにもわざとらしく見えるホイールになってしまうため細心の注意を払い何度も設計し直して完成したシェイプです。
車両作成コンセプトにはクラシックな感じが似合うけども細心のクルマのため大口径かつビッグブレーキ、ワイドトレッドによりイメージに合うホイールを作るにはハードな条件が整っておりました。リクエスト要件をクリアするため先に書いたように何度も書き直し煮詰めあからさまでないシェイプを作成し、488ではほとんど見かけないリム幅の獲得に成功。
また本来であればリバースマウント(センターを裏から組むタイプ)で作成がしたかったのですがフロントのリムデザイン形状が変わってしまうためやむなくスタンダードマウントを採用、その代わりレジスター部のみにハイポリッシュ加工を施しアウターリムの仕上げと合わせ、視覚的効果でリバースマウント調を再現しました。
仕上げに使ったカラーはハイパーシルバー調のパウダーコート。クラシックの中に新しめのテイストを加えました。またこちらのホイールもラグカバーを採用し、F40への敬意を表してます。
ロンクラフト・ストンピンアーク様ブースではポルシェ992に新作ホイールを履いて展示いただきました。
こちらはコンサバティブなイメージのリクエストをRC10という新デザインで表現。
様々な車、様々なシーンに似合うように考えてみました。
コンセプトとしては5本のツインスポークに2本1組のサブスポークを加え、合計で10組のツインスポークホイールとしてデザインしました。
センター中心部から延びるメインスポークと、その間から始まるサブのスポーク長を変えて変化をつけてアイキャッチを作りました。デザインとして派手さを抑えつつ隙間を埋めたボリューム感は今回の装着車両のようなクーペはもちろん、セダン、ワゴン、コンバーチブル、SUVとどんな車両にも似合い且つ車格を上げてくれる品を兼ね備えるように作ってみました。
もちろん3pcでも作成は可能です。
久しぶりのニュートレイルブログはいかがだったでしょうか?
他にも新作やオーダー分が控えてますのでまた忘れたころに書いてみようかなとおもいます
ではまた
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